私のいけばなの生徒のム二フェさんがトルコに帰国したので、彼女を頼っていけばなのワークショップを実施しました。アンカラやイスタンブールに訪れた時の様子を紹介します。トルコの首都であるアンカラの人口は約591万人です。4月の初旬に訪れたのですが、とても寒く、雪が降ったほどでした。約1週間アンカラのム二フェさんの家に滞在させてもらいました。早朝にアザーンが聞こえてきたとき、ここはイスラム教の国なのだと改めて認識しました。アザーンは一日に5回モスクから聞こえてくる祈りを促す歌で、その地域で一番歌の上手い人が生声で歌うそうです。
アンカラでのいけばなレッスン Joycut Floral Design にて
ジョイカットデザインさんでのいけばなレッスンを開講しました。 ホストはベステさん。この様な素敵なアトリエで開講できて、ム二フェさんとベステさんに感謝いたします。この日集まったみなさんは、いけばなの哲学に興味があり、日本での教え方と同じではいけないことを考えさせられました。

(アンカラでのワークショップ)
アタトゥルク廟とアナトリア文明博物館
ム二フェさんに連れて行ってもらった特に印象に残った場所を紹介します。トルコ建国の父、アタトゥルク廟はアンカラの街が見渡せる丘の上に位置します。私達が訪れた日には小学生、高校生の団体も居ました。お墓のある建物までの通路が壮大で、石畳の脇にはライオンの像が24体あり、アタトゥルクが統一した民族の数を表しています。石は下を向いて歩かないと躓くような設計が施されていて、自然と偉大な人の墓に向かうのに厳かな姿勢になるようにという想いがあります。

(アタトゥルク廟への通路)
廟の中は、トルコ各地から集められた大理石が敷き詰められ、下の階は博物館になっていました。彼の人柄がよくわかるような展示が見られます。

(アタトゥルク廟)
この辺りはアナトリア文明が発達した地域で、アナトリア文明博物館も訪れました。紀元前の遺物が展示されていて、 この地域の文化の奥深さを知りました。

(アナトリア文明博物館)
中でも、タブレットと呼ばれる粘土板の契約書で、離婚契約書というのが残っているのが興味深かったです。これは約4,000年前の高度な社会制度と、驚くほど現代に近い女性の権利を証明する大変貴重な資料です。その他にも装飾品や家具など、見応えのある展示がありました。
トルコの民族音楽にも興味があるので、ム二フェさんにコンサートに連れていってもらいました。トルコ音楽は変拍子が多く使われているので、リズムを取るのが難しいのですが、皆さん楽しそうにリズムを取り、聴衆も一緒になって歌っていました。

(トルコ民族音楽コンサート)
イスタンブールでのいけばなデモンストレーション 日本とトルコの友好
ム二フェさんが職場の関係者に色々と当たってくださったお陰で、日土婦人友好文化協会イスタンブール支部の方々にいけばなデモンストレーションをする機会に恵まれました。その日本のメンバーはトルコに長年在住された方が多く、とても逞しくも優しい方々で、トルコの方々は朗らかで親しみを持って私のデモンストレーションを見てくださいました。日本側の会長の吉田さんに依頼した花をほぼ全て揃えてくださり、ご苦労されたのではないかと思います。ム二フェさんにはデモンストレーション中のアシスタント役も引き受けてもらいました。


(ホテルでのデモンストレーション)
イスタンブール観光 モスクと猫
ボスポラス海峡を観光船で行ったり来たりして、陸上からは見えないような船着き場がある家も見ました。時々途中で降りて、甘いものや紅茶をいただきました。観光地としては、スルタンアフメトモスク(ブルーモスク)やアヤソフィア、そしてグランバザールにも行きました。アクセサリー、香辛料、お祈り用のラグ、お菓子など何でも売っています。時間があったら、何時間でも飽きる事なくいられる
場所です。モスクの中は荘厳で、この地に生まれていたら、迷わずイスラム教徒になっていただろうと思います。

(アヤソフィアの内部)
トルコでの食事はどれも美味しく、野菜も沢山とれます。トルコの食料自給率は100%だそうです。カフェやレストランで食事をしていると、猫が時々椅子の下やテーブルの上にいました。トルコの人は猫に優しく追い払おうとしません。 ストリート猫に寛容なイスタンブールをまたいつか訪れたいと思います。

(カフェのテーブルの上でくつろぐ猫)
